大本山　正暦寺

聖地菩提山は今も清らか

９９２年（正暦３年）一条天皇の勅命により創建されました。 当初は堂塔伽藍を中心に８６坊の塔頭が菩提山川の渓流をはさんで立ち並び、 勅願寺としての威容壮麗さを誇っていました。

しかし、平家による焼き打ちや度重なる兵火、また、江戸幕府の厳しい経済制圧によって、 寺内経営は窮地に追いやられました。 江戸時代中期以降は急激に衰退し殆どの堂塔は失われ、 現在は江戸時代建立の福寿院客殿・護摩堂と大正時代再建の本堂・鐘楼堂など、 僅かな建物を残すのみとなっています。

正暦寺は古来より、「悟りの山」を意味する「菩提山寺」と呼ばれてきました。 その名の示す通り、奈良の中心からわずか８ｋｍという地にありながら深山幽谷のような感があり、 訪れる人々を静かで伸びやかな宗教空間に包み込んでくれます。

薬師如来倚像（白鳳時代　国重文）

踏み割る蓮華の上に足を置き、台座に腰を掛ける倚像型式の金銅仏です。

孔雀明王（鎌倉時代　県重文）

孔雀は毒蛇コブラの天敵であることから、宗教的な意味で、心身の毒を取り除き健康を願う仏様として信仰されています。

愛染明王像（室町時代　客殿/江戸時代　本堂）

大欲と大愛をもって人々や社会のために尽くしきる事が、自分も社会も豊かになる道であると説き導いて下さる仏様です。

不動明王（平成１８年２月開眼　仏師：上本慶舟）

火炎で煩悩を焼き尽くし、するどい眼光と力強い体躯から放たれたエネルギーで私達を守護し、生きる勇気と力を与えて下さる仏様です。

福寿院客殿（江戸時代　国重文）

１６８１（延宝９）年建立の数寄屋風建築で屋根はこけら葺きです。 京狩野３代目の狩野永納の描いた欄間・襖の絵を今に伝えています。 客殿の自然風景式庭園は、四季折々に移り変わる景色を見事に演出してくれます。

人形供養のご案内

供養料　一口５，０００円

年中受付しています

一辺５０ｃｍ程度の段ボールもしくは一袋４５リッター程度までの量を一口とします

ガラスケースは取り外して下さい

宅配便・郵便での受付も行っております

正暦寺　しおりより